平成23年2月9日、パシフィックセンチュリープレイス丸の内22階の東急リバブル㈱大会議室をお借りして、司法書士法人首都圏ネットワーク、OAG(太田アカウンティンググル―プ)の共催により、「中国人との不動産ビジネスは本当に成り立つのか」というテーマで不動産取引実務者セミナーを開催させていただきました。
今回のセミナーは、昨年6月開催の第1回セミナーからかぞえて3回目となります。
当日は、朝方から雪が降るあいにくの天気にもかかわらず、定員の150名を超えるたくさんの皆さまにご参加いただきました。
セミナーは、講師4名によるリレー講義で5時間30分を超えるものでしたが、途中退場する方もほとんどおらず、参加者の皆さまは、講師による熱のこもったお話に最後まで熱心に耳を傾けられていました。
奥村講師からは、「中国人はなぜ海外不動産を買っているのか」、「日本の不動産を中国人に買ってもらうための必要条件」、「中国人が日本でターゲットとする物件は何か」、「購入資金はどのように日本に送金するのか」など実務上本当に知りたいことについて、具体的な事例を交えつつ非常に分かりやすくご講演いただきました。
上島講師からは、まず北京産権交易所についての説明があり、2010年における全取引高は約2兆8,954円でそのうち中国国内不動産の取引は約4,300億円(全体の15.1% ただし前年比165.6%増)を占めているとのことでした。後半は「北京産権交易所の活用方法」や「日中間の資本取引の可能性」などについてご講演いただきました。
橋本先生からは、「中国人の性格」や、実体験に基づく「中国人と取引する場合の留意点」などの貴重なアドバイスを含む内容についてご講演をいただきました。
清水様からは、中国経済に関して特に「今後における人民元の為替動向」、「不動産価格の展望」や「中国景気の動向」などについてご講演いただきました。
この度は、セミナーを開催するに際しまして、会場をご提供いただいた東急リバブル㈱様や多くの方々からお力添えを賜りましたことに心から厚く御礼申し上げます。また、講演後、参加者の皆様方から、「素晴らしいセミナーで参加して本当に良かった。」、「講師の選定が素晴らしく、講演内容が勉強になった。」、「参加費の1万円は安すぎるよ。」等のお褒めの言葉が寄せられたことは、主催者として何よりの喜びでした。
最後に、たくさんの皆さまにご参加いただいたことに感謝申し上げるとともに、今後も新たな企画を準備し、皆さまに、中国人の日本不動産投資に係る不動産取引実務・法務・税務に関する有益な情報をご提供してまいりたいと存じます。
ありがとうございました。
平成23年2月10日
過去のセミナー・懇談会の内容
奥村尚樹先生(Stasia Capital Holding Limited CEO)・弁護士橋本吉文先生(弁護士法人 Bridge Roots代表)のお二方を中心に、中国人との不動産取引の現状と難しさを具体的な体験に基づきお話して頂きました。
参加者は58名でした。
- 日時
- 平成22年9月17日から19日
- 場所
- 上海国際コンベンションセンター
(上海国際会議中心) - 参加企業
- 33社(内 日本企業4社)
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会場入り口
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ステイジアキャピタル奥村尚樹社長と
平成22年6月28日、首都圏ネットワーク主催で、セミナーを開催しました。64社(上場不動産関連企業役員・部課長、中小不動産関連企業代表者・部課長)という多数の方々にご参加を頂き、活気のあるセミナーとなりました。
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曹光先生(留学生新聞編集長)は、中国社会全般の構造や状況、そして投資家の置かれている環境など 中国社会の裏側から同じ中国人ならではの視点でお話をしていただきました。「国営企業」「資本家(企業経営者)」「在日中国人」の3つが、今後の展開で重要とのことでした。
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清水孝則先生(21世紀アセットマネジメント株式会社代表取締役、元野村アセット・マネジメント投信取締役 常務執行役員)は、今後の「元の切り上げ」「中国の日本進出」「中国富裕層の増加」など、「中国投資家の現状と未来への展望」のお話を聞かせて頂きました。